
最近よくインボイス制度って言葉を聞くけど、具体的にどんな影響があるん??
調べてもイマイチよくわからないから教えてほしいんだが……。
結論としては、全配達員が今までより10%多くの税金を取られてしまい、手取りが減ってしまうことになります。
特にここ最近は値上げラッシュが続いているので、今後さらに厳しい生活を強いられる状況に…。
そこで当記事では
- インボイス制度とは
- フードデリバリー配達員はほぼ100%影響を受ける理由
- インボイスの登録方法・登録の期限
- 今からインボイス制度を対策するには
について解説していきます。
当記事の著者 レクター

2019年9月、Uber Eats配達員&当ブログ運営開始。「デリバリー配達員の仕事の魅力をより多くの人に伝えたい!」が当ブログのモットーです。
約2,000件以上配達した経験をもとに新規・既存配達員向けの情報を発信中。
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利用料はタダ!インボイスにも対応可!
税理士ドットコムに依頼するインボイス制度とは?消費税の流れを明確にすること

インボイス制度の本来の目的は、事業者の消費税の流れをしっかり管理するという目的で作られた制度。
そのために個人事業主は適格事業者として税務署に登録。特殊な書類(適格請求書)を企業と個人事業主の間で交わし、消費税の流れを管理するというわけです。

例えば「Aさんに年間300万円+30万円の消費税を支払いましたよ」みたいな感じ。
企業は消費税を支払うことで自分たちが支払う消費税が抑えられるメリットがあります。そのメリットは売上1,000万円以下の免税事業者に消費税を支払っても同じでした。

じゃあ適格事業者にならなければ良いんじゃないん??
それも大きなワナが。
というのも、インボイス制度が始まると企業側は適格事業者に支払ったお金しか消費税としてカウントされなくなってしまうのです。
適格事業者になる=課税事業者になる(消費税を支払う)ということ
なので、今までどおり免税事業者に消費税を支払っても企業側としてのメリットが無くなってしまいます。

そうなった場合、フードデリバリー会社は
- 今後10%の消費税は支払わない(配達報酬の減少)
- 適格事業者としか契約しない
のどちらかの選択を取る形に。
個人事業主だけでなく、フードデリバリー会社も対応を迫られているのです。
フードデリバリー配達員が影響を受ける確率がほぼ100%な理由

その理由は、各フードデリバリー会社が「適格事業者としか契約しない」という形を取ると予想しているため。
というのも、フードデリバリー会社は何万・何十万人と配達員を抱えています。その配達員一人ひとりに対して対応を変えていると事務作業の効率が悪くなってしまうから。

しくみとしては、適格事業者になった際に支給される番号を登録しないと配達開始できない形になるかと……。
なので、フードデリバリー配達員は全員が影響を受ける可能性があるというわけです。
インボイスの登録方法!申請の期限は2023年3月1日まで

インボイスの登録方法は以下のとおり。
インボイスの登録方法
※タップで各項目にジャンプできます
1. 申請書を作成する
2. 納税地を所轄する税務署に提出する
※申請の期限は2023年3月1日まで
それぞれ解説していきます。
① 申請書を作成する
税務署に提出するための申請書を作成します。ただ、記入内容はとても簡単。
まず、以下の国税庁のサイトから申請書をダウンロードします。
国税庁の申請書ダウンロードサイトを見てみる >>
↑e-Taxで提出する場合
記入項目としては
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 納税地
- 事業者区分
- 個人番号(マイナンバー)
- 事業内容
- 登録要件の確認
たったこれだけです。

事業者区分は現在あなたが課税事業者か免税事業者のどちらに当てはまるかにチェックを入れればOK。
② 納税地を所轄する税務署に提出する
申請書が完成したら、あなたの居住地域を管轄する税務署に提出するだけ。e-Taxなら書類を送る必要はありませんが、もし郵送するのであれば以下の国税庁のサイトをご確認ください。

このように申請自体はとても簡単にできます。
ちなみに私はまだ申請していません。ギリギリまで申請しないつもりです。その理由としては、インボイス制度に対して各業界が反発しているから。
もう決まってしまったことなので、今さら廃止する可能性は低いですが…。一応最後まで様子見しています…。
今からインボイス制度を対策するには

先ほども述べたとおり、フードデリバリー配達員はインボイス制度によって収入が減るのはほぼ確実です。
しかも施行は2023年10月1日からとあまり時間がありませんが、対策はただ一つ。それはとにかく収入をアップすることです。

「なんだ、結局そんな方法かよ…」と思われるかもしれませんが、フリーランスである以上は結果を残すしかないのです。
今よりも収入をアップさせる方法の例は以下のとおり。
収入をアップさせる方法
※タップで各項目にジャンプできます
それぞれ紹介していきます。
① 報酬の高いデリバリー会社に登録する
今よりも報酬の高いデリバリー会社で稼働すれば、収入アップに繋げられる可能性が高くなります。

特に 出前館の配達員 は業界No.1の高単価。
実際にUber Eatsの単価と比べたものが以下になります。
1km未満 | 1km〜2km未満 | 2km〜3km未満 | 3km以上 | |
---|---|---|---|---|
出前館![]() | 550円 | 660円 | 750円 | 870円 |
Uber Eats![]() | 300円 | 300円〜400円 | 300円〜450円 | 300円〜500円 |
出前館の方が圧倒的に単価が高いことがわかります。ただ、一つ注意点として出前館はクエストがありません。

しかし、最近のUber Eatsのクエストは3種類の中からランダムで選ばれるという仕様……。
もし、回数の少ないクエストを引いてしまった場合、時間があったとしてもUber Eatsでの収入は減ってしまいます。
また、出前館に登録しておけば、
「Uber Eatsのクエストをクリアしちゃったから残りは出前館で稼ごう!」
という働き方も可能に。
収入アップには十分な環境になるはずです。
メアドの用意のみ。たった1分で申し込み完了
今すぐ出前館に申し込む※上記ページから対応エリアを確認できます。
デリバリー名 | 登録手順 ※両社ともWEBですべて完結 | 登録までの期間 | 掛け持ち | 報酬単価 | 働きやすさ | キャンペーン① | キャンペーン② | キャンペーン③ |
![]() ウーバーイーツ 今すぐ申し込む | ①Uber Eats公式サイトでアカウントを作成する ②身分証など必要書類をアップロードする ③銀行口座・キャッシュカードを登録する ④交通ルールクイズに回答する (不合格なし) ⑤アカウントが有効化され、配達可能に | 1〜2週間ほど | 可能 | 約450円 | 服装・配達キャンセルなど自由度高め | Uber Eatsに登録後、3週間ほど放置すると20回で7,000円の特別インセンティブがもらえることも。![]() | なし | なし |
今だけ! \報酬アップ中/ ![]() 出前館 今すぐ申し込む | ①出前館公式サイトから登録を申し込む ②研修動画を視聴する ③理解度チェックテストの実施 ※合格するまで受ける ※現在は廃止 ⑤必要書類を提出し、本登録完了 | 1週間ほど | 可能 | 約700円 | ハーフパンツ不可など自由度劣る ※2022年8月1日から仕様が大幅変更 主な変更点はこちら >> | 新人配達員30%報酬アップ中! ※2022年11月30日まで 詳しくはこちら >> | 既存配達員向けの報酬アップイベントあり! ※定期開催 | 高倍率ブースト出現中! ※ブースト情報は登録後にアプリから確認できます |
② 新しい収入の柱を増やす
フードデリバリーとはまったく違った仕事にチャレンジしてみるのも一つの手です。

私の場合はブログと仮想通貨に取り組んでいます。
それぞれの特徴は以下になります。
取り組み方 | 成果発生までの 期間 | 必要なもの | |
---|---|---|---|
ブログ![]() | ブログのテーマ設定 サーバー&ドメインと契約 サイト内部作成 記事のネタ探し 記事作成 アイキャッチ画像作成 | 半年〜1年ほど | パソコン |
仮想通貨![]() | 取引所に申し込み 審査完了 仮想通貨を購入 | 購入したその瞬間 | パソコンorスマホ |
ブログは長期間でコツコツ作業して成果を求めるのに対し、仮想通貨は購入した瞬間から成果が発生し始めます。
ただ、仮想通貨は損をする可能性も…。
ちなみにブログの内容はフードデリバリーの業務のことがおすすめです。
配達のしくみやアプリの機能の説明など、配達員の間では常識だけど、一般人にはわからないことを書けばある程度アクセスが集まります。

ちなみに私のブログは1日に1,000〜1,500アクセスほど。
もし「ブログを始めたいけど、どんな記事を書けば良いのかわからない…」というのであれば私のブログのほかの記事を隅々まで見てネタの参考にしてみてください。
インボイス制度には経過措置が存在!2029年まであるが…

インボイス制度は2023年10月からスタートします。しかし経過措置が2029年まで存在し、以下のように消費税の支払いが控除されるしくみがあります。
- 経過措置の内容
- 2023年10月1日〜2026年9月30日まで
→ 控除割合80%
2026年10月1日〜2029年9月30日まで
→ 控除割合50%
2029年10月1日以降
→控除割合0%
つまり、適格事業者にならなくてもこの控除があることによって取引先が今までどおり消費税を支払ってくれる可能性もあるということ。

ただ、先ほども述べたとおり一人ひとりを管理するのは相当負担がかかります……。
なので、繰り返しですが適格事業者に登録せず、今まで通り免税事業者として契約してくれるパターンはごく稀。
特にフードデリバリーのようにたくさん配達員を抱える会社では結局、適格事業者としての登録を求められると予想しています。
インボイス制度の負担はお金だけじゃないので注意

売上1,000万円以下の個人事業主はインボイス制度によって金銭面の負担を大きく受けます。しかし、それ以外にも以下のような負担がかかってしまいます。
デリバリー名 | 税金 | インボイス制度後 | 確定申告の負担① | 確定申告の負担② |
---|---|---|---|---|
適格事業者 (課税事業者) ・年間売上1,000万円以上 ・適格事業者として登録した個人事業主 | 消費税10%を納める | 従来通り仕事がもらえる | 会計ソフトなどで消費税の入力の手間 | 消費税申告書を作成する必要がある |
免税事業者 年間売上1,000万円以下 | 消費税を納めない | 仕事がもらえない可能性が高い | なし | なし |
上記のとおり適格事業者になると、
- 確定申告の際に新たに作成する資料の追加
- 売上の計算方法の変化
などの手間がかかってしまうのです。

なので、もし負担を軽減するのであればこれを機に税理士に依頼するのも一つの手です。
特に税理士をマッチングさせてくれる 税理士ドットコム は
- 税理士をコーディネーターが探してくれる
- 実際に税理士と対面で面談
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となっていて、利用料は無料。税理士と契約に至った場合のみ税理士との間に料金が発生するので、リスクが少ないのが大きな特徴です。
実際に私が利用している会計ソフト freee と税理士への依頼を比較したものが以下のとおり。
サービス名 | 利用手順 | 料金(税込み) | 確定申告の負担 | 節税対策 | 税務調査 | 公式サイト |
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- 税理士費用は経費にできる
- 税理士にしかわからない節税方法を提案してもらえる
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というメリットも。

特にかなり効果的な節税方法を教えてもらえれば、税理士費用とトントンになる可能性もありますよね。
インボイス制度によって税理士に依頼する方が増えると予想されています。確定申告の時期に近づくと、依頼を受けてもらえないパターンも多いので、今のうちから対策しておくことをおすすめします。
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