「Wolt(ウォルト)で働こうと思っているけど、個人事業主って本当?確定申告が必要って聞くけど、自分でもできるのか気になる…」
このような疑問に対し、当記事では
- Wolt配達員は個人事業主に該当します
- 確定申告が必要なケース
- 開業届の書き方
- 実際に私が確定申告している方法
について、2019年9月からUber Eatsで配達していて、確定申告を自ら行っている私が解説していきます。
当記事の著者 レクター

2019年9月、Uber Eats配達員&当ブログ運営開始。「デリバリー配達員の仕事の魅力をより多くの人に伝えたい!」が当ブログのモットーです。
約2,000件以上配達した経験をもとに新規・既存配達員向けの情報を発信中。
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Wolt配達員は個人事業主に該当!アルバイトとは違います
Wolt配達員は個人事業主です。アルバイトとは違うので、同じ感覚で働き始めると、後々「こんなはずじゃなかった…」と後悔する可能性も。
アルバイトとの決定的な違いとしては
確定申告を自分で行う必要がある
これが大きな違いです。
ただ、すべての方が確定申告を行う必要があるわけではないので、次にその条件についてご紹介していきます。
2つのケース以外は確定申告が必要に
確定申告を行わなくて良いのは、以下の2つのケースのみです。
【確定申告を行わなくて良いケース】
- 年間所得が48万円を超える場合(学生・主婦・専業)
- 年間所得が20万円を超える場合(副業)
※他社でデリバリーをした場合、年間所得は合算になります。
ちなみに、年間所得とは年間収入から年間経費を差し引いた金額のこと。
収入 – 経費 = 年間所得
仮に、学生でWoltの年間収入が50万円、経費が年間5万円かかっていた場合
50 – 5 = 45万円
となり、年間所得48万円を下回るため、確定申告を必ず行う必要はないということになります。
【Woltで経費になるもの】
経費になるものは、
- スマホ代
- 配達車両の購入費or整備費orグッズ代
- 車両保険代
- 確定申告ソフト代
など。
ぶっちゃけ、Woltの仕事は経費にできるものがかなり少ないです。
確定申告をするなら、開業届と青色申告承認申請書の用意が必須
もし、確定申告をする覚悟を決めたのであれば、まず
- 開業届
- 青色申告承認申請書
の2つの書類を最寄りの税務署に提出する必要があります。この2つを提出しないと、支払う税金が増えてしまったり、補助金などが受け取れなくなってしまうため。
名前が難しいですが、どちらも記入方法はとても簡単。なので、次にそれぞれの書き方についてご紹介していきます。
1.開業届の書き方
まず、以下の国税庁のホームページから開業届を印刷します。
開業届の書き方は以下のとおり。
『納税地』:住所地にチェックをして、あなたの現住所を記入
『氏名』:あなたの名前を記入
『個人番号』:あなたのマイナンバーを記入
『職業』:配達でOK
『屋号』:基本的に無記入でOK
『届出の区分』:開業にチェックし、あなたの住所と名前を記入
『所得の種類』:事業(農業)所得にチェック
『開業・廃業等日』:Woltの配達を開始する日を記入
『開業・廃業に伴う〜』:上から「有」「無」にチェック
『事業の概要』:「フードデリバリーサービスを行う」などと記入
ちなみに『事業の概要』から下の欄は記入する必要がないので、説明を省略しています。
2.青色申告承認申請書の書き方
以下のページから青色申告承認申請書を印刷します。
書き方については以下の通りです。
※『納税地』などの欄は開業届の記入方法と同じなので、省いてあります。
1:空白でOK
2:「事業所得」にチェック
3:「無」にチェック
4:空白でOK
5:空白でOK
6(1):「複式簿記」にチェック
6(2):「現金出納長・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳・預金出納帳・総勘定元帳・仕訳帳」にチェック
以上が青色申告承認申請書の記入方法です。
※開業届と青色申告承認申請書はいつまでに提出すべき?
開業届と青色申告承認申請書の提出期限は以下のとおり。
【開業届の提出期限】
- 事業開始から原則1ヶ月以内に提出
- 期限を過ぎても、提出することは可能(罰則も特になし)
- 事業開始前に提出することは不可能
- Uber Eatsであれば、アカウント有効化完了後に提出すればOK
【青色申告承認申請書の提出期限】
- 1月1日〜15日までに開業した場合:その年の3月15日までに提出
- 1月16日以降に開業した場合:開業から2ヶ月以内に提出
※期限を過ぎても提出可能も、その年度は青色申告ができないので注意
実際に私は2枚まとめて税務署に提出しました。意外とあっさり受け取ってもらえますし、記入ミスがあれば、その場で指摘してもらえるので、強く身構える必要はありません。
私が自力で確定申告を行なっている方法
冒頭で、私は確定申告を自ら行っていると述べました。
その方法は会計ソフトを利用してすべてを計算。印刷した確定申告の書類を税務署に提出して納税を済ませています。
会計ソフトは
- 面倒な計算を自動で行ってくれる(簿記の知識が必要なし)
- 青色申告に必要な書類を簡単に作成してくれる
- サポートで質問ができる
という機能が備わっていて、特に上2つの機能は確定申告の書類を作成するうえで欠かせません。
なので、税理士に依頼せずに一人で確定申告を行いたいのであれば、試してみるのもありです。
私が実際に使用している会計ソフトは「freee(フリー)」
ちなみに、私は「freee(フリー)」という会計ソフトを使用しています。
freeeにを選んだ理由は
- 100万以上の事業者数が利用しているので、信頼性があるため
- 月額1,298円(税込)と価格が安いため
- わからない操作はネットで調べるとだいたい見つかるため
- フードデリバリー配達員の利用者が多いため
- 無料期間が1ヶ月間あり、自分に合うかどうかきちんと判断できるため
という特徴から。フードデリバリーは商品の在庫を抱える仕事ではないため、確定申告の中でも一番簡単な部類です。その点も自力でやろうと思った理由の一つというわけ。
詳しい使用方法は以下の記事で解説しています。
\1ヶ月間無料。シェア率No.1の安心感あり/
2022年確定申告の期間:2022年2月16日(水)〜2022年3月15日(火)まで
【freee 解約方法】
メニューの中の[設定]→[プラン・お支払い設定]を開き、画面右下の[お支払い停止手続きに進む]で簡単に完了。電話など面倒な申し込みは必要ありません。
ちなみに、freeeはWolt配達員に向けて数量限定で書籍を配布した実績も。
freee、デリバリーサービス「Wolt」の配達パートナー向けに確定申告MOOK本を2,000冊無料進呈 https://t.co/wrbrKgQ5Qh pic.twitter.com/qrfCeV5IFW
— PR TIMESテクノロジー (@PRTIMES_TECH) November 24, 2021
実際に配布された本は以下のものです。
サポートもフードデリバリーに詳しいので、その点も安心感が大きいと思います。
確定申告をしないと…どうなるのか?
確定申告をせずそれが税務署にバレた場合、通常よりも多くの税金を支払うことになります。
無申告がバレた場合のペナルティ |
||
---|---|---|
内容 | 支払う金額 | |
無申告加算税 | 期限内に確定申告の提出がなかった場合 | 税額の15%(税額が50万円未満) 税額の20%(税額が50万円以上) |
重加算税 | 隠ぺいなど悪質な行為をした場合 | 税額の35%〜50% |
延滞税 | 納付期限までに税金を納めなかった場合 | 納付税額×年7.3% (納付期限から2ヶ月後を過ぎると14.6%) |
また、2021年6月にはウーバーイーツジャパンに対し、国税局が配達員の報酬などについての情報提供を求めたとニュースになりました。
Woltも同じフードデリバリー。他人事ではないので無申告だとバレる可能性が高いというわけ。
ちなみに、あなたの銀行口座も税務署には筒抜け状態。多額の収入を得ているのに確定申告をしていないとマークされて調査の連絡が突然やってきてしまいます。
しかも、その連絡自体もすぐに行うのではなく、数年間泳がせてから連絡というパターンも。
こうした不安を抱えながら生活するのは大きなリスクなので、きちんと確定申告は済ませましょう。
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freeeで確定申告を済ませる確定申告の期間:2023年2月16日(水)〜2023年3月15日(水)まで
- freee 登録画面 にアクセス
- 「個人事業主」を選択し、メールアドレス・パスワードを入力
- 業種欄は「運送業」、確定申告を行う年度は「2022年度」を選択
- 3つのプランから選択
- クレジットカードを登録すれば完了
- メニューの[設定]→[プラン・お支払い設定]と開く
- 画面右下の[お支払い停止手続きに進む]で完了
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「仕事一本に集中したい…。」
「とにかく数字が苦手すぎるから、自力で確定申告は100%無理!」
このような場合、素直に税理士に依頼するのも手。特に 税理士ドットコム は実績も豊富で、無料でスピーディに税理士を紹介してくれます。
ぜひ、会計ソフトの利用と比較して検討してみてください。
サービス名 | 利用手順 | 料金(税込み) | 確定申告の負担 | 節税対策 | 税務調査 |
\30日間無料/![]() freee 今すぐ申し込む | ① freee 登録画面にアクセス ②「個人事業主」を選択し、メアド・パスワードを入力 ③ 業種欄は「運送業」、確定申告を行う年度は「2022年度」を選択 ④ 3つのプランから選択 (おすすめはスタンダードプラン) ⑤ クレジットカードを登録すれば完了 | ① 980円/月 11,760円/年 ② 1,980円/月 23,760円/年 ③ 3,316円/月 39,800円/年 | 大きい | 少ない | 各自で対応 |
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