夏に配達していると、スマホが熱を持って配達アプリが固まる、画面が暗くなる、充電が止まる。あれは故障ではありません。端末が自分を守るために動きを落としている状態です。
AppleはiPhoneの動作環境温度を0〜35℃と案内しています。炎天下でホルダーに固定したまま走れば、この範囲を軽く超えます。つまり夏に落ちるのは仕様どおりで、対策の方向は「冷やす」より先に「熱くしない」です。
私は保冷剤を1個持って走ることで、ほぼ止まらずに配達できています。この記事では、その方法と、そもそも熱を持たせないためにできることをまとめます。
この記事を書いた人

レクター
フードデリバリー専門ブロガー / YouTuber / ライター
2019年からUber Eatsなどの配達を開始。今も走り続けながら、実体験をもとに発信しています。
| 配達歴 | 2019年〜現在 |
|---|---|
| 配達件数 | 3,000件以上 |
| YouTube | 登録者 約6,000人・動画400本以上 |
| 掲載実績 | ライブドアニュースほか |
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なぜ配達中のスマホは熱くなるのか
原因は1つではなく、配達中は熱くなる条件が4つ同時に揃っています。
直射日光を浴び続ける
ホルダーに固定したスマホは、走っている間ずっと日光に当たり続けます。信号待ちで止まると風も当たらなくなります。
ナビを出しっぱなしにする
地図の描画とGPSは負荷が高く、画面も明るいままです。配達中はほぼ常時この状態になります。
充電しながら使う
充電と高負荷が重なると発熱が一気に増えます。電池を減らしたくないほど、熱でかえって止まりやすくなります。
熱が下がらないまま走り続ける
稼働中は負荷がかかりっぱなしなので、一度上がった温度は自然には戻りません。休憩を挟まないほど積み上がっていきます。
Appleの案内でも、直射日光下での長時間使用やグラフィックス負荷の高い使い方が高温になりやすい例として挙げられています。配達はこの条件をほぼ全部満たしています。
スマホが熱くなったときにやること
走行中に温度の警告が出たら、無理に使い続けないでください。Appleが案内している手順はシンプルです。
1
いったん電源を切る
Appleは温度警告が出た場合に「電源を切る」ことを案内しています。動かし続けるほど熱は下がりません。
2
直射日光の当たらない涼しい場所へ移す
ホルダーから外して、鞄の中やお店の日陰へ。バイクや自転車に付けたままにしない。
3
温度が下がるまで待つ
冷えれば元どおり使えます。このとき氷や保冷剤を直接当てて一気に冷やすのは避けてください。
ここで気をつけたいのが冷やし方です。やってはいけないのは「直接当てて一気に冷やすこと」で、冷やすこと自体がダメなわけではありません。キンキンの保冷剤を素のスマホに当てると急激な温度差で内部が結露し、水没と同じ状態になります。逆に言えば、布ごしにゆっくり冷やすぶんには問題ありません。次の章で紹介する保冷剤も、ハンカチで包んで使うのはこのためです。
私が実際にやっている対策は保冷剤
まず私は稼働前に冷凍した保冷剤を用意。それをスマホに当てることで熱暴走を防いでいます。
① 冷凍室で凍らせた保冷剤を用意する

② 保冷剤をハンカチで包み、ポーチに入れる

③ ピックへ向かう間にポーチへスマホを入れて冷やす
ちなみに保冷剤を直接スマホに当てるのはNG。なので、写真のように保冷剤にハンカチを巻いて、それをスマホに当てています。

これ、直接当てると壊れることがあるんです。あとで詳しく書きますね
【要注意】保冷剤は直接スマホに当てない
繰り返しですが、保冷剤を直接スマホに当てないでください。故障の原因になります。
故障する理由としては以下のとおり。
保冷剤を直接スマホに当ててはいけない理由
熱暴走したスマホにキンキンに冷えた保冷剤を直接当てると…
→急激に温度が下がる
→機械内部で結露が起こる
→水没と同じような状況なので故障の原因に
ただ、ハンカチを利用しても必ずスマホに悪影響が出ないとはいえません。もし、実践する場合はすべて自己責任でお願いします。

今のところ壊れたことはないですし、熱暴走もだいぶ減りました
鳴らない時間、どうしていますか?
私はUber Eatsと出前館の掛け持ち。鳴らない時間は、こう変わります。
鳴らなければ収入はゼロ
私の実測時給
登録は無料。出前館配達員の申し込みページで、自分のエリアが対象か見てみてください。
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保冷剤がなくてもできる予防
保冷剤は冷やす手段ですが、そもそも熱を持たせないほうが効きます。今日から設定だけで変えられるものを並べます。
保冷剤がなくてもできる予防
画面の明るさを下げる。自動調整のままだと炎天下で最大まで上がります
低電力モードにする。バックグラウンドの動きが減って発熱も落ちます
充電しながら走らない。減ってきたら止まっている間に充電する
信号待ちでスマホを日陰に入れる。手で覆うだけでも違います
休憩のたびにホルダーから外して、鞄の中で冷ましておく
とくに効くのが充電しながら走らないことです。電池残量が気になって充電しながら使うと、熱でかえって止まりやすくなります。バッテリーやホルダーは自転車の装備をまとめた記事で選び方まで書いているので、買い替えを考えているならそちらもどうぞ。
保冷剤の代わりに霧吹きを使う人もいる
Xでは、霧吹きで冷やすという方法も共有されています。水が蒸発するときに熱を奪う気化熱を使うので、保冷剤のように一気に温度を下げるわけではなく、その意味では端末にやさしい冷やし方です。
私は保冷剤で足りているので試していませんが、保冷剤を凍らせ忘れた日や、夏場の外出先で冷やすものがないときの手段としては現実的だと思います。霧吹き自体は100円ショップでも手に入ります。
霧吹きを使うなら、ここだけは守ってください
スマホに直接吹きかけない。防水でも、充電端子やスピーカーの周りに水は入ります
布に吹きかけてから当てる。濡らした布を軽く絞って使う形なら、気化熱でゆっくり冷えます
走行中は使わない。止まっているときに、ホルダーから外して行う
ちなみに霧吹きは、自分の首やタオルに吹きかけて体を冷やす使い方のほうが出番は多いかもしれません。スマホより先に自分が熱中症になっては元も子もないので、そちらの用途でも1本持っておく価値はあります。
水まわりの対策は雨の日にも共通します。実際に使っているバックカバーやスマホケースは雨の日対策の記事で紹介しています。
それでも熱暴走を完全には防げない
今回紹介した方法を行なっても完璧に防げるわけではありません。そもそもお届け中はスマホホルダーにスマホを置かないと、お届け先を確認しながらの運転は不可能ですしね。
ただし炎天下の中、配達に時間が掛かるとアプリの動きがどうしても重くなってしまいます。
なので、少しでも熱暴走を防ぐには以下のような行動がおすすめ。
熱暴走にならないためにすべき行動
① 地図を見なくてもわかるお店の注文を取る
② 長距離の注文を取らない
③ 「新規の配車リクエストを停止する」で注文が入ってこないようにする
ちなみに③にある「新規の配車リクエストを停止する」はご存知ですか?この操作をすることで、配達中に次の注文が鳴らなくなります。また、配達が完了すると、自動的にオフラインになるというもの。

もし、熱暴走中に注文が入ると画面が固まって、延々と注文音が鳴り響くこともあります。
鳴りっぱなしで焦るくらいなら、先に止めておくほうがラクです
「新規の配車リクエストを停止する」のやり方は、画像付きで別の記事にまとめてあります。
最新機種でも熱暴走するので注意
熱暴走は最新機種でも起こります。むしろ処理能力が上がったぶん発熱しやすいという声もあり、機種変更が対策になるとは限りません。
なので、熱暴走対策のために機種変更するのが正解とは限りません。期待通りの結果にならない可能性もあるのでご注意を。

ちなみに私はiPhone15 Pro。新しめですが、33度後半になると普通に落ちます
それでも1個の保冷剤で熱暴走を回避しながらなんとか配達できているので参考までに。
保冷剤は無料で手に入れられます
保冷剤はわざわざ買わなくても、ケーキ屋さんなどでケーキを買えば無料で付いてきます。

家になければネットでも買えます。私が使っているのはこれです
それでも止まるなら、2台目という選択肢もある
ここまでやっても落ちる日はあります。冷めるまでの十数分がまるごと止まるのが痛いなら、2台目を用意して入れ替えるという手もあります。
ただし同じアカウントで2台同時にオンラインにはできません。2台目が向いている人と、1台のまま装備で解決したほうがいい人の線引きはスマホ2台持ちの記事に整理しました。
まとめ:冷やすより先に、熱くしない
Appleの案内どおり、iPhoneの動作環境温度は0〜35℃です。炎天下の配達はもともと範囲外なので、落ちるのは異常ではありません。
できることは2段構えです。ひとつは熱くしないこと。画面の明るさを下げ、低電力モードにし、充電しながら走らず、信号待ちで日陰に入れる。もうひとつが冷やすこと。ハンカチで包んだ保冷剤をポーチに入れておけば、ピックへ向かう数分で十分に冷えます。
保冷剤を直接当てるのだけは避けてください。結露で故障の原因になります。
他社の単価や配達距離が気になったら、配達員向けフードデリバリー各社の比較が早いですよ。
最後に|鳴らない時間を埋めるなら、私は出前館です
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