Uber Eats は、18歳以上なら学生でも登録できます。学生だからという理由で断られることはありません。
気にするのは金額だけです。稼ぎすぎると自分に税金がかかり、親の負担も増えます。ただ、そのラインは2025年に大きく上がりました。
ネットでよく見かける「48万円を超えたら親に迷惑がかかる」。これはもう古い数字です。いまは19歳から22歳なら、配達のもうけが85万円までなら親の負担は増えません。
この記事では、学生が気にすべき3つの金額を、なるべく難しい言葉を使わずに整理します。2019年から配達している私が、最初の確定申告でつまずいたところも正直に書きました。
この記事を書いた人

レクター
フードデリバリー専門ブロガー / YouTuber / ライター
2019年からUber Eatsなどの配達を開始。今も走り続けながら、実体験をもとに発信しています。
| 配達歴 | 2019年〜現在 |
|---|---|
| 配達件数 | 3,000件以上 |
| YouTube | 登録者 約6,000人・動画400本以上 |
| 掲載実績 | ライブドアニュースほか |
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まず年齢|3社とも18歳以上、高校生はほぼ無理です
各社が見ているのは年齢だけです。学校の種類は関係ありません。
| サービス | 年齢の条件 | 高校生 |
|---|---|---|
| Uber Eats | 18歳以上 | 年齢の条件だけ |
| 出前館 | 18歳以上 | できない公式に書かれています |
| ロケットナウ | 18歳以上日本国籍が条件 | 年齢の条件だけ |
出前館の募集ページには「18歳以上(高校生不可)」と書かれています。誕生日が来て18歳になっていても、高校に通っているうちは登録できません。
残る2社は年齢しか出していません。ただ、高校生が親に黙って始めると、あとで税金や保険の話でもめます。実際に使えるのは大学生・専門学生・大学院生だと考えてください。
登録の手順と必要な書類は Uber Eats 配達員の登録方法と必要書類 にまとめています。
学生が気にする金額は、この3つだけです
配達の報酬はアルバイトの給料と違い、税金が引かれていません。自分でいくら稼いだかを計算して、必要なら納める仕組みです。
この記事の「もうけ」は、売上から経費を引いた金額です
この先ずっと金額の話になります。その金額が何を指すのか、最初にそろえておきます。
アプリに入ったお金=もうけ、ではありません
※税金の世界ではこれを「所得」と呼びます。以下、この記事でも所得と書きます。
たとえば1年で100万円ぶん配達して、自転車の修理やスマホ代で15万円使ったなら、所得は85万円です。売上そのままではありません。ここを間違えると、実際より多く稼いだつもりになってしまいます。

レシートを捨てないでください。経費として引ける金額が減ると、そのぶん税金が増えます。
所得がいくらのとき、何が起きるか
気にするラインは3つあります。まず全体を出します。
配達の所得で見る3つのライン
※金額はいずれも2026年8月時点のものです。
この3つを1本につなぐと、こうなります。
所得がいくらのとき、何が起きるか
※19歳以上23歳未満の場合です。住民税の非課税ラインは自治体で少し違います。
つまり、所得を85万円以内に収めておけば、自分にも親にも影響はありません。この記事はここを軸に進めます。
自分にかかるお金|所得税は、95万円を超えてから
税金には「ここまでは引いていいですよ」という枠があります。名前は基礎控除。誰でも使えるもので、この枠より所得が少なければ所得税は0円です。
その枠が令和7年分から大きくなりました。
| 1年の所得 | 基礎控除(引ける枠) |
|---|---|
| 132万円以下 | 95万円 |
| 132万円超〜336万円以下 | 88万円 |
| 336万円超〜489万円以下 | 68万円 |
| 489万円超〜655万円以下 | 63万円 |
| 655万円超〜2,350万円以下 | 58万円 |
学生が配達だけで稼ぐなら、所得は確実に132万円以下におさまります。つまり枠は95万円。所得が95万円以下なら所得税はかかりません。
ただし住民税は別のルールです。こちらの枠は43万円のままなので、所得が45万円あたりを超えると住民税がかかり始めます。金額は年に数千円から1万円台。驚くほどではありません。
勤労学生控除は、配達がメインだと使えません
学生には「勤労学生控除」という27万円ぶんの枠もあります。ただし条件が厳しく、給料以外のもうけが10万円以下でないと使えません。
配達の報酬は給料ではないので、この「給料以外」に入ります。
勤労学生控除が使えるかどうか
出典:国税庁 タックスアンサー No.1175「勤労学生控除」(令和7年分から、所得の上限は85万円以下)。
とはいえ基礎控除が95万円まで上がったので、この控除がなくても困る場面はほとんどありません。
20歳になったら国民年金|手続きすれば払わなくて済みます
20歳の誕生日を迎えると、学生でも国民年金の支払い義務が発生します。令和8年度の保険料は月17,920円。1年で21万円を超えるので、学生にはかなり重い金額です。
そこで使うのが学生納付特例。在学中の支払いを先送りにできる制度で、審査で見るのは本人の前年の所得だけ。親の所得は関係ありません。
基準は前年の所得128万円まで(扶養している家族がいればさらに加算)。配達の所得を85万円あたりに抑えていれば、まず引っかかりません。
出典:日本年金機構「学生納付特例制度」「国民年金保険料」。
親にかかるお金|控除が減り始めるのは85万円から
学生が一番気にするのがここでしょう。自分が稼ぎすぎると、親の税金が増えるという話です。
19歳から22歳の子どもがいる親は、学費が一番かかる年齢ということで63万円ぶんの控除を受けられます。
前は、この控除を受ける条件が「子の所得48万円以下」でした。1円でも超えると63万円がまるごと消える。だから「48万円の壁」と呼ばれていたわけです。
令和7年分から、ここが2つ変わりました。
2025年に変わった2つのこと
| 子の1年の所得 | 親が受けられる控除 |
|---|---|
| 58万円以下 | 63万円満額 |
| 58万円超〜85万円以下 | 63万円満額のまま |
| 85万円超〜90万円以下 | 61万円 |
| 90万円超〜95万円以下 | 51万円 |
| 95万円超〜100万円以下 | 41万円 |
| 100万円超〜110万円以下 | 31万円〜21万円 |
| 110万円超〜123万円以下 | 11万円〜3万円 |
| 123万円超 | 0円 |
表のとおり、所得85万円までは親の控除は63万円のままです。1円も減りません。48万円で慌てる必要はなくなりました。

とはいえ、超えたときに損をするのは親のほうです。始める前に一度は話しておくと、あとがラクですよ。
親の健康保険は、19〜22歳なら150万円未満に緩和されました
税金とは別に、親の健康保険に入り続けられるかという問題があります。ここを外れると自分で国民健康保険に入ることになり、年に数万円の出費になります。
ここも2025年に動きました。協会けんぽでは2025年10月1日以降の判定分から、19歳以上23歳未満だけ130万円未満→150万円未満に引き上げられています。
健康保険だけ、見る数字が違います
出典:全国健康保険協会「19歳以上23歳未満の方の被扶養者認定における年間収入要件が変わります」(2025年9月)。
親の勤務先が協会けんぽではなく健康保険組合の場合、基準が独自に決められていることもあります。ギリギリを狙うなら、親を通して確認するのが確実です。
私が一番きつかったのは、初年度の確定申告でした
ここまで金額の話をしてきましたが、学生にとっての本当のハードルは金額ではなく手続きだと思っています。
私は2019年に配達を始めました。振り返っていちばん大変だったのは、最初の年の確定申告です。何を用意すればいいのか分からないまま調べては手が止まり、レシートを探し回り、想像していた何倍も時間を取られました。
2年目からは同じことの繰り返しなので一気に軽くなります。それでも、最初の1回だけは別物でした。

大人の私でこれです。授業とバイトの合間にゼロから調べるのは、正直しんどいと思いますよ。
救いは、所得が95万円以下なら確定申告そのものが要らないことです。ここに収めておけば、最初の山を越えずに済みます。
所得ごとの手続き
※住民税の申告を忘れる人がとても多いところです。市区町村の窓口かサイトから出せます。
自分がいくら納めることになるのか、下の計算で先に見ておくと判断しやすくなります。
確定申告シミュレーター
配達の売上と経費から、所得税・住民税の目安と、青色申告で減る額を出します。
1数字を入れる
働き方
配達の年間売上 (振込された報酬の合計)
年間の経費 (通信費・車両費・バッグなど)
スマホ代や自転車の整備費は、配達に使った割合ぶんだけ経費にできます。
申告のしかた
65万円控除は、複式簿記で記帳してe-Taxで提出した場合の金額です。
2結果を見る
書類の書き方は 配達員の確定申告のやり方 と 開業届と青色申告承認申請書の書き方 にまとめています。
85万円は、授業の合間だと超えるほうが難しい金額です
では85万円という枠は、実際どれくらい走ると届くのでしょうか。
私は自転車で、出前館をメインにしています。休日のピークタイムで、実測の時給は2,000〜2,500円ほど。走るのは11時から13時半ごろと、18時から20時半ごろです。
時給2,000円で85万円に届くまで
※私の実測値です。エリア・車両・時間帯で大きく変わります。
この時間帯は、大学の空きコマや授業後とちょうど重なります。
逆にいえば、平日の昼にダラダラ走っても時給は伸びません。ピークだけを拾う使い方が、学生には一番合っていると思います。
街では若い配達員をよく見かけます。ただ待機中に話し込むことはないので、学生かどうかまでは分かりません。それでも、この働き方が学生と相性がいいのは間違いないと感じます。
学生が最初に登録するなら、どの会社がいいか
3社とも掛け持ちできます。迷うなら全部登録して、鳴り方を見比べるのが早いです。そのうえで学生から見た違いを並べます。
| サービス | 必要な書類 | 自転車との相性 | 学生に向くところ |
|---|---|---|---|
| Uber Eats | 3点だけ顔写真・身分証・口座 | 良い | 免許がなくても始められる。お店が多く件数を拾いやすい |
| 出前館 | 2点だけ本人確認書類・口座 | とても良い | 断るほど単価が上がるので、自転車でも条件のいい案件が回ってくる |
| ロケットナウ | 3点本人確認書類・顔写真・口座 | エリア次第 | 審査が速い。私は1日かからず通った。日本国籍が条件 |
免許を持っていない学生が多いと思うので、まずはUber Eats から試すのが無難です。書類3点で済み、登録できない理由がほとんどありません。
書類3点・免許なしでOK!
鳴り方の平等さで選ぶなら出前館です。私がメインにしているのもこの理由で、条件は 出前館配達員の登録方法 にまとめました。
書類2点・自転車でも平等に鳴る!
審査の速さで選ぶならロケットナウ。手順は ロケットナウ配達員の登録方法 が参考になります。
審査は最短当日で完了!
3社の条件をまとめて見たいときは フードデリバリー配達員のおすすめ比較、いま出ている特典は 配達員のキャッシュバック・キャンペーンまとめ をどうぞ。
まとめ|迷ったら、配達の所得85万円を上限にする
学生が押さえる数字を、もう一度並べます。
この3つだけ覚えておけば大丈夫
いちばん厳しいのが親の負担の85万円です。ここを上限にしておけば全部クリアできます。授業の合間と土日のピークだけなら、超えるほうが難しい金額でしょう。
金額より手間が気になるタイプなら、所得を95万円以内に抑えて確定申告そのものを避ける手もあります。住民税の申告だけは忘れずに。
条件は毎年のように動きます。申し込む前に、各社の公式ページと国税庁のページで最新の数字を確認してください。
配達員のギモン検索
気になる言葉を入れると、私が書いた記事から答えを出します。
実際に配達している私が書いた記事から答えています。金額や条件は時期で変わるので、最終的な確認は各社の公式ページでお願いします。



















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