Uber Eats(ウーバーイーツ)で働いてみたいけど、開業届の提出とかって必要なん??
確定申告のこととか始める前に何をすれば良いのか教えてほしいんだが……。
結論からいうと、開業届の提出は必須ではありません。なので、放っておいても問題なしです。
しかし、Uber Eats を始める方は開業届を出している方がほとんど。その大半の理由は節税効果が大きいからです。
私も開業届を提出しているため、実体験をもとに当記事では
- 開業届と青色申告承認申請書の書き方
- 開業届は必ず出す必要がないワケ
- 私が実践する確定申告のやり方
- どうしても確定申告をしたくない場合
について、解説。この記事を読めば、開業届と青色申告承認申請書をスムーズに作成することができるようになりますよ。
おさらいとして、確定申告の手順は以下のとおり。
- 開業届、青色申告承認申請書を税務署に提出(当記事の内容)
- 会計ソフトの導入(別記事で解説中)
- 1年間の売上・経費を会計ソフトに入力
- 保険料など控除の対象になる数字を会計ソフトに入力
- e-Taxの申請(やらなくてもOK)
- 税務署に確定申告の書類を提出
私も利用中!開業届も作成できる
開業届と青色申告承認診断書の書き方
Uber Eats を始める際に必要な書類は以下の2つのみ。
Uberを始める際に提出する2つの書類
※タップで各項目にジャンプできます
名前は難しいですが書き方はとても簡単なので、次に紹介していきます。
青色申告をすると、所得が65万円も控除され、支払う税金が大幅に減るので、開業届と同時に提出する人がほとんどです。
開業届の書き方【丸写しできます】
開業届についてですが、以下の国税庁のホームページから印刷できます。
そして、以下の内容を記入してください。
『氏名』:あなたの名前を記入
『個人番号』:あなたのマイナンバーを記入
『職業』:配達でOK
『屋号』:基本的に無記入でOK
『届出の区分』:開業にチェックし、あなたの住所と名前を記入
『所得の種類』:事業(農業)所得にチェック
『開業・廃業等日』:Uber Eats の配送を開始する日を記入
『開業・廃業に伴う〜』:上から「有」「無」にチェック
『事業の概要』:「Uber Eats で料理を配達するサービスを行う」などと記入
※『事業の概要』より下の欄は記入する必要がないので、省略しています。
青色申告承認申請書の書き方(提出必須ではない)
次に、青色申告承認申請書についてですが、以下のページから印刷できます。
※『納税地』などの欄は開業届の記入方法と同じなので、省略しています。
書き方については以下のとおり。
2:「事業所得」にチェック
3:「無」にチェック
4:空白でOK
5:空白でOK
6(1):「複式簿記」にチェック
6(2):「現金出納長・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳・預金出納帳・総勘定元帳・仕訳帳」にチェック
以上が青色申告承認申請書の記入方法です。
自宅住所管轄の税務署へ提出
2つの書類が用意できたら、あなたの住所を担当する税務署に書類を持って提出するだけで完了です。
担当の税務署がわからない場合は、「〇〇区 管轄税務署」などと検索しましょう。すぐに判明します。
提出の際に記入内容が間違っていても、職員の方がその場で指摘してるので、不安であれば確認をお願いしてみてください。
何も問題なければ数分で提出が完了。個人事業主の仲間入りです。
開業届と青色申告承認申請書はいつまでに提出すべき?
開業届と青色申告承認申請書の提出期限は以下のとおり。
- 事業開始から原則1ヶ月以内に提出
- 期限を過ぎても、提出することは可能(罰則も特になし)
- 事業開始前に提出することは不可能
- Uber Eats であれば、アカウント有効化完了後に提出すればOK
- 1月1日〜15日までに開業した場合:その年の3月15日までに提出
- 1月16日以降に開業した場合:開業から2ヶ月以内に提出
※期限を過ぎても提出できますが、その年度は青色申告ができないので注意
開業届の提出は必須ではないワケ
Uber Eats に限らずさまざまな事業を行うにあたって、開業届は必ず提出する必要がありません。
一応「事業開始から原則1ヶ月以内に提出する」という決まりがありますが、それを破った場合の罰則がないのです。
なので、開業届を提出しなくても一応問題ないというわけ。
実際にYouTube登録者数30万人以上の税理士、大河内薫先生も以下の動画で「開業届を出さなくても国からは何も言われない」と発言しています。
https://www.youtube.com/shorts/mmk-MxAFmO0
ではなぜ、開業届を出すのか。それは冒頭でも説明したとおり、節税の効果が大きいから。
開業届を出す=個人事業主というイメージがありますが、これも大きな間違い。
個人事業主という言葉は、自分がそうだと思えば誰でも名乗れてしまう曖昧なものなんです。
例えば、YouTubeでまったく数字が取れず収益も発生していない人がYouTuberと名乗っているような感じ。
別に必要ないと感じれば提出する義務はありません。
ただ、開業届による節税効果はかなり大きいです。
節税をすることによって、何百回分の配達報酬が手元に残るか…。そう考えるとかなり大事なことだと想像できるかと思います。
開業届を出すメリットとは
開業届を提出する主なメリットは以下のとおり。
- 開業届を出すメリット
- 1. 節税対策になる
2. 銀行・クレジットカード作成などがしやすくなる
3. 国からの支援を受けやすくなる
それぞれ解説していきます。
メリット① 節税対策になる
青色申告承認申請書を提出することによって最大で65万円の所得が差し引かれます。
しかし、この書類は開業届が提出されていないと税務署で受理されません。
なので、開業届と青色申告承認申請書は同時に提出する方が大半というわけ。
一緒に提出しない理由がないのです。
メリット② 銀行・クレジットカード作成などがしやすくなる
個人事業主になると会社員とは違い、銀行口座やクレジットカードの開設などがしづらくなります。
個人事業主は会社員と比べて安定性がないと判断され、審査に落ちやすくなってしまうのです。
しかし、開業届を出していれば信用度を上げることができるため、これらのハードルが下がるというわけ。
とはいえ、売上が低いと審査が厳しくなるのは変わらず……。
こういうサービスを受けるには開業届の提出は必須くらいに捉えておいた方が良いかもしれません。
メリット③ 国からの支援を受けやすくなる
国からの支援は基本的にありません。しかし、2020年に支給された持続化給付金では、開業届の提出が条件として組み込まれていました。
当然私は開業届をしっかりと提出していて、売り上げも落ちていたのでちゃんと持続化給付金を受け取れましたよ。
今後もこのような給付がないとは限らないので、やはり開業届は提出しておくべきでしょう。
開業届を出すデメリットってあるの?
一方で、開業届を出すデメリットも存在します。
- 開業届を出すデメリット
- 1. 扶養に入れなくなる
2. 失業保険が受け取れなくなる
それぞれ解説していきます。
デメリット① 扶養に入れなくなる
扶養の条件はいくつかありますが、主に当てはまるのは
- 学生
- 主婦
の2つのパターンです。
そして、扶養に入れなくなると以下のようにさまざまな出費が増えてしまう結果に。
- 学生なら両親、主婦なら夫の払う税金が増える
※Uber Eats の場合、年間所得が48万円以上 - 今加入している保険から外れ、国民健康保険に加入する必要がある
※現在加入している保険によって条件が異なります
特に国民健康保険はかなり高いです。
例えばあなたが39歳以下でUber Eats で配達。年間所得が約300万円だった場合、かかる国民健康保険料はだいたい20万円ほど。
決して安くないのがわかるかと思います。
デメリット② 失業保険が受け取れなくなる
もし、あなたが現在会社に勤めていて、退社してからUber Eats を始めるために開業届を提出したとします。
その際に期間を誤ると失業保険が受け取れなくなる可能性があります。
私は専門家ではないので、詳しい期間や対策などは以下の記事を参考にしてください。
Uber Eats 配達パートナーは確定申告がほぼ必要!
予備知識としてUber Eats 配達パートナーの方で確定申告が必要になるケースは
- 年間所得が48万円を超える場合(学生・主婦・専業)
- 年間所得が20万円を超える場合(副業)
のどちらかに該当する場合。(2020年に年間所得38万円から48万円に変更)
ちなみに、年間所得とは以下の数値のこと。
収入 – 経費 = 年間所得
仮に、学生で
- Uber Eats の収入が年間50万円だった
- 経費が年間5万円かかった
とした場合
50 – 5 = 45万円
となり、年間所得48万円を下回ります。この場合、確定申告を必ず行う必要はないということになります。
経費になるものは、
- スマホ代
- 配達車両の購入費・整備費・グッズ代
- 保険代
- 会計ソフト代
ぶっちゃけ、経費にできるものはそこまで多くありません。
住民税の申告は必須なので注意!
一つ注意点として、確定申告が不要なケースでも住民税の申告は必要となります。
先ほどご紹介の
- 年間所得が48万円を超える場合(学生・主婦・専業)
- 年間所得が20万円を超える場合(副業)
というパターンは、あくまでも所得税の支払いに関わるケース。
住民税にはそのような条件はないため、少額でも利益を得ている場合は申告が必要になってしまいます。
ちなみに住民税の支払い金額は、年間所得の10%ほど。
たとえ少額でも支払わないと脱税なので、面倒だと感じるのであれば、ぶっちゃけUber Eats で働かない方が良いです。
簿記3級に落ちた私でも自力で確定申告できている方法
私は大学時代に簿記3級に落ちた経験があるほど、勉強や数字がとにかく苦手です。
そんな私ですが、現在ブログ運営やUber Eats などで生計中。開業してから一度も確定申告を税理士に依頼せず、すべて自分で行っています。
ただ、完全に自力ではなく 「freee(フリー)」 という会計ソフトを利用して確定申告を済ませています。
freeeの使用方法が気になる方は「Uber Eats 確定申告のやり方はfreeeがおすすめ!使い方を実際に利用している私が解説します」を参照してみてください。
Uber Eats は商品を抱える店舗のように、複雑な計算をする必要なし。確定申告としては一番簡単な部類に入るため、自力でも完成できるというわけです。
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【freee 解約方法】
メニューの中の[設定]→[プラン・お支払い設定]を開き、画面右下の[お支払い停止手続きに進む]で簡単に完了。電話など面倒な申し込みは必要ありません。
他社デリバリーも確定申告方法は同じ
Uber Eats 以外にも
- 出前館
- menu
- Wolt
といった大手デリバリーが存在します。
しかし、どのデリバリーも今回紹介した確定申告の方法で問題ありません。
また、稼ぎを重視するのであれば、Uber Eats よりも単価が高い出前館で配達したほうが稼げたりもします。
大手4社の詳しい特徴を知りたければ「【2024年 配達員向け】フードデリバリーバイト4社比較!おすすめは出前館な理由を解説します」を参考にしてみてください。
確定申告をしないと…どうなるのか?
確定申告をせずそれが税務署にバレた場合、通常よりも多くの税金を支払うことになります。
内容 | 支払う金額 | |
---|---|---|
無申告加算税 | 期限内に確定申告の提出がなかった場合 | 税額の15% (税額が50万円未満) 税額の20% (税額が50万円以上) |
重加算税 | 隠ぺいなど悪質な行為をした場合 | 税額の35%〜50% |
延滞税 | 納付期限までに税金を納めなかった場合 | 納付税額×年7.3% (納付期限から2ヶ月を過ぎると14.6%) |
また、2021年6月にはウーバーイーツジャパンに対し、国税局が配達パートナーの報酬などについての情報提供を求めたとニュースになりました。
そのため、無申告だとすぐにバレるというわけ。
ちなみに、あなたの銀行口座は税務署に筒抜け状態。
なので、多額の収入を得ているのに確定申告をしていないと当然怪しまれますよね?
そこでマークされて調査の連絡が突然やってきてしまうというわけ。
しかも、その連絡自体もすぐに行うのではなく、数年間泳がせてから連絡というパターンも。
こうした不安を抱えながら生活するのは大きなリスクなので、きちんと確定申告は済ませましょう。
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確定申告の期間:2024年2月16日〜2024年3月15日 まで
① freee登録画面 にアクセスする
② 「個人事業主」を選択し、メアド・パスワードを入力する
③ 業種欄は「運送業」、確定申告を行う年度は「2023年度」を選択
④ 3つのプランから選択
※おすすめはスタンダードプラン
⑤ クレジットカードを登録して完了
① メニューの[設定]→[プラン・お支払い設定]を開く
② 画面右下の[お支払い停止手続きに進む]で完了
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